鳥の膨羽(ぼうう)


・鳥が羽根を膨らませている!大丈夫?

一時的に羽根を膨らませるのは問題ありません。眠かったり驚いたり、なんとなくボワッと一時的に膨らむ事もあります。

問題はずっと膨らんでいる時です。それは大丈夫ではないです。

ずっと羽を膨らませている場合は具合が悪い、あるいは寒がっているという仕草です。

早急に適切な対処をしてあげる必要があります。

 

・膨羽する原因は?

非常に多岐にわたります。鳥の膨羽は人でいう『だるい』とか『元気がない』とか、非特異的な症状となります。ここから病気の原因を探っていくのは非常に困難です。

ご家族の方が気づかれていないだけで他に症状がある可能性もあるので、出来るだけ早めに動物病院を受診される事をおすすめします。

・もう夜で病院がやってない!とりあえずどんな対処をすればいいの?

とりあえずの応急処置として、早急に保温して、羽が膨らまない温度まで温めてあげる必要があります。

保温と言うとケージに毛布やタオルを掛けて保温をされる方がいらっしゃいますが、それは保温にはなりません。例えば、家に毛布をかけたり、車にバスタオルを巻きつけたら暖かくなるでしょうか?おそらくならないと思います。

 

鳥を保温する為には空気を暖めてあげる必要があります。ひよこ電球を使ったり、暖かい空気が逃げないよう周囲をアクリルケースや水槽などで覆うとより効果的に保温できます。

自宅に保温器具がない場合は、貼る使い捨てカイロなどをケージの外側(中はダメです)に貼ってしのいでもらい、次の日に病院を受診されるといいと思います。

 

 

保温してあげる事は飲み薬や注射と同じくらい大事なので、普段から保温器具を準備しておく事が望ましいと思います。自動で温度調節をしてくれるサーモスタットもあると便利だと思います。

具体的な保温の仕方はまた改めてご紹介していきます。

どんな子であっても、いずれ病気にはなります。その時のために、時間があるときに事前の準備をしておきましょう。

 

鳥も診れる埼玉県の動物病院すみか動物病院

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