体重測定のすすめ


定期的な体重測定は鳥を飼育する上でとても重要です。病気になった時のために、普段の体重を知っておきましょう。

・なぜ体重測定が大事なの?

  • 病気の早期発見

そもそも、鳥は体調が悪いのを隠します。元気なふりをします。そんな鳥たちも、体重だけは隠すことができません。体重を定期的に測ることで、病気の早期発見早期治療につながります。

  • 太り過ぎ防止

鳥たちはふわふわした羽毛で覆われているので外から見ただけでは太っている、痩せているの判断がつきにくいです。健診などで受診された際、お腹や首のところに大量の脂肪がついている事を指摘されて初めて肥満であることに気づかれる方も多いです。

  • 発情していないかの確認

女の子の場合、発情すると体重が一時的に増えます。骨盤を触ったりして発情しているか確認する事もできるのですが、ちょっとコツがいるので自宅で発情の確認をするためには体重や仕草などで確認すると良いと思います。

・どうやって体重を測ればいいの?

鳥に体重計に乗ってもらって数字を確認すればいいのですが、ご想像の通り飛び立っていくと思います。

遊びの一環で体重計に乗ってもらう方法もありますが、今回は絶対に測れる方法をお伝えします。

 

この様な形で、体重計(キッチンスケーラーで十分です)と、プラケース(虫かご)を準備します。

1、プラケースの重さを測ります

2、鳥にプラケースの中に入ってもらいます

3、プラケースごと重さを測ります

4、1回目と2回目の重さの差が、鳥の体重となります

 

プラケースに入ってくれない!というご相談もよく受けますが、例えば粟穂などの好物をプラケースの中に入れておく、鳥の捕まえ方を診察の際に聞いておく、タオルを使う、など色々方法があります。

・体重測定する理想的な時間、頻度は?

  • 体重測定する時間

理想は人と同じ様に朝ごはんを食べる前です。それがその子の現在の体重を最も正確に表しています。でも、朝は時間がなかったり、飛んで逃げてしまうと捕まらなくて学校や仕事に遅れてしまう。。そんな場合は夜でも構いません。その代わり、できるだけ同じ時間帯に測る様にしてください。

  • 測定する頻度

病気の早期発見とういう意味では、理想は毎日です。でも毎日測定するのは大変で苦痛になってしまう方も多いと思うので、少なくとも週に2回くらいは測ってあげてください。

 

当院でも写真の通り、病院鳥である空ちゃんの体重を毎日測定しています。空ちゃんは卵管摘出の手術をした子なので、発情厳禁です。毎日体重を測定する事で発情していないか確認したり、食事量を毎日変えています。

鳥も診れる埼玉県の動物病院すみか動物病院

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