【症例紹介】足環のカット 〜足を守る小さな手術〜


※ページの最後に手術写真・症例写真が載っています。苦手な方はご注意下さい。

こんにちは。すみか動物病院です。
今回は、当院で行った「鳥さんの足環(あしわ)のカット」についてご紹介します。

■ 足環ってなに?

足環とは、鳥の片足につけられた金属製のリングのこと。繁殖者が生後間もない頃に装着し、個体識別や管理のために使われることが多いです。

ただし、成鳥になって体が大きくなったり、体重の増減・ケガ・老化などがあると、この足環がトラブルの原因になることがあります。

■ 今回の症例

今回来院されたのは、5歳のコザクラインコさん。
飼い主さまが「最近、足を気にしてるみたい」「止まり木に乗りにくそう」とのことで来院されました。

診察してみると、足環が皮膚に食い込むような形で、足の一部が炎症を起こしていました。
このままでは皮膚潰瘍や壊死につながる可能性があるため、足環の除去をご提案しました。

■ 足環のカットについて

金属製の足環を外すには、専用の器具と経験が必要です。
不用意に力を加えると、細い鳥の足にダメージを与えてしまう危険があるため、注意して処置を行いました。

・足環は特殊なカッターで慎重に切断
・傷がつかないよう、皮膚との隙間に保護板を挿入
・術後は消炎剤や抗生剤などを使用

処置は10分ほどで終了し、インコさんはすぐに元気な様子に戻ってくれました。

■ ご家族へのメッセージ

足環は、生涯にわたって装着していても問題のない場合もありますが、違和感を示したり、炎症・腫れが見られる場合には早めの対応が大切です。
とくに年齢を重ねた鳥さんや、体格の変化があった子では注意が必要です。

「なんだか足を気にしてるな…」
「止まり木からよく落ちるようになった」

そんなときは、お気軽にご相談くださいね。

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