子猫をお迎えしてから注意しないといけない事、予防、健診などの情報をまとめています。
色々と考えなければいけない事も多く大変ですが、少しでもお力になれたらと思いまとめさせていただきました。ご参考にしていただけたら幸いです。
保護されて年齢がわからない、食餌なにをあげたらいいか分からない、そんな時はこちらもご覧ください。
・お迎えをしたらまず何をしたら?
猫ちゃんはペットショップでお迎えされた場合と、道端で保護をされた場合とで年齢が大きく異なります。
今回は生後2ヶ月以降の場合についてまとめていきます。
お家にお迎えをされたら、まずは子猫の居場所を作ってあげてください。
今までとは環境が大きく変わり、今まで一緒にいた母猫や他の猫ちゃん、兄弟姉妹と離れ離れになって寂しい思いをしている事も多いです。猫ちゃんのいる新しい生活が始まり、一緒に遊びたい気持ちはとても良くわかるのですが、ここはグッとこらえて子猫の気持ちを優先してあげましょう。
まずは1週間ほど様子を見てあげてください。この時期は環境の変化などにより病気を引き起こしやすい時期でもあるので、特に以下のことに注意して様子を見てあげてください。
- 元気食欲はちゃんとあるか?
- 目や鼻が汚れてないか?くしゃみなどしていないか?(いわゆる猫かぜがないか)
- 吐いたり下痢をしていないか?
- うんちに白いうにょうにょした糸状のものがいないか?
- 皮膚をかゆがったりしていないか?特に耳など
- ノミやダニがついていないか?
もし変わった様子があれば早めにご相談ください。
・初めての動物病院、何をするの?
まず最初に健康診断を行なっていきます。
当院では最初の健診では次のような事を行なっていきます。
- 身体検査
- 糞便検査(うんちの検査)
- 今後必要な予防などのご説明
特に糞便検査は重要です。他の猫ちゃんから寄生虫をもらってしまっている可能性を考え、1度行なっておきましょう。もし可能であれば出来るだけ新鮮なうんち(生み落とされたばかりのうんち)を袋などに入れてお持ちください。
検査で使うのは小指の先程度の量なので、あまりたくさんはなくても大丈夫です。
また、健診の際には困っていることなどあればご質問いただければお答えいたします。
・予防って何の予防をすればいい?
感染症の予防は健康な生活を送るためには絶対的に必要です。予防はできるけれど、治療ができない病気も存在します。また人に感染してしまう病気もあります。
1、混合ワクチン
生後2~3ヶ月の間に2回、そしてその後は年に1回追加接種をしていきます。
なぜ2回打つ必要があるかというと、生まれてすぐは母猫から病気に対する抵抗力(抗体)をもらっているのですが、それとワクチンが喧嘩をしてしまう可能性があります。また、ワクチンを複数回打つ事で抵抗力が格段にあがりますので、通常2回接種します。
ワクチンで予防する病気は感染してしまうと治す事ができない病気もあります、ご注意ください。
当院では3種のワクチンと5種のワクチンを用意しております。どちらを使っていくかは生活環境などを考慮して、当日獣医師と相談して決めていきましょう。
・3種混合ワクチン:猫ウイルス性鼻気管炎、猫カリシウイルス、猫汎白血球減少症
・5種混合ワクチン:3種混合+猫クラミジア、猫白血病ウイルス
2、外部寄生虫予防
主にノミやダニの予防となります。ただ痒いだけではなく、アレルギーや外部寄生虫が原因となってまた別の感染症を引き起こす可能性があります。また、人への感染の恐れもあります。
室内飼いの猫での予防の必要性についてですが、ノミはみなさんが思ってる以上にしつこいです。人の衣類や靴にくっついて自宅に持ち込んでしまったり、他の動物にくっついて持ち込まれる事も多いのでご注意ください。
・避妊手術とか去勢手術とは?
簡単にいうと、生殖器を取り除く手術です。
望ましくない繁殖を防ぐだけでなく、病気の予防にもなるなどのメリットと、太りやすくなるといったデメリットもあります。メリットとデメリットを比べた場合、メリットが上回るため、当院では基本的には避妊去勢手術を行う事をお勧めしています。
当院では生後6ヶ月以降に手術を行なっておりますので、もし迷われている場合はその頃に1度ご相談いただければより詳しくご説明いたします。おうちの子が手術をした方がいいかどうか、一緒に決めていきましょう。
- 女の子の場合
避妊手術となります。
子宮や卵巣の病気、乳腺ガンの予防やストレスの軽減などが期待できます。
- 男の子
精巣腫瘍の予防や性的な衝動に起因するストレスの軽減、問題行動の減少(喧嘩、徘徊行動、スプレー行動)などの抑止効果が期待できます。
最初は考えなくてはいけない事も多くて大変ですが、何か困った事があればお気軽にご相談ください。
埼玉県八潮市大瀬4-35-20
048-915-1677