子猫の年齢予想、食餌について


当院では子猫を保護されて受診される方も多いです。当院のある八潮市周辺の皆様は他の地域に比べて、猫ちゃんを保護してくださる方が多いように感じています。少しでもお力になりたいと思うので、猫ちゃんを保護された時の年齢の推定や、食餌などについてまとめていきます。参考にしていただけたら幸いです。

 

ノミの予防やワクチンについては、こちらでご説明しています。

 

・子猫を保護した!でも今何歳くらい?

野良だった場合、子猫であれば体重や見た目などから推定する事ができます。

もう成猫の場合は判断が出来ない場合も多いです。(年齢不詳な子が多いです)

  • 産まれたばかり

平均体重は100グラム前後です。

被毛も薄くボサボサしていて、目もまだ閉じています。ほとんどを寝て過ごします。

この時期は自分で排泄する事が出来ないので、排泄の手助けをしてあげる必要があります。

  • 2週間

体重は300グラム前後になります。

そろそろ目が開いて、よちよちと歩き出すようになります。

  • 1ヶ月

体重は500グラム前後になります。

乳歯が生え揃ってきます。見た目も猫っぽくなり、やんちゃになります。

トイレのしつけもこの頃から行なっていきます。

  • 2ヶ月

体重は1kg弱になります。初回のワクチンを打つ時期です。詳しくはこちらで。

  • 3ヶ月

体重は1〜1.5kgとなります。

目の色が青色から黄色や緑色に変化し、歯も生え代わり永久歯が生えてきます。

  • 6ヶ月

体重は2.5-3kgとなります。

永久歯が生え揃い、男の子の場合この時期から尿スプレーをし始めます。

避妊去勢手術はこの時期からできるようになります。

  • 1歳

1歳になると成猫となります。体重は猫の種類にもより個体差があるので、体重での判断は難しくなります。

通常1歳以降は体重は成長しません。もし体重が増えたら、それは成長ではなく肥満かもしれません、、ご注意を。

 

・食餌は何をどれくらい食べさせたらいいの?

食事量については購入されたフードの種類により大きく異なりますでの、フードのパッケージの記載を参考にして下さい。

  • 授乳期

生後4週間頃までは授乳期となります。

子猫用のミルクと哺乳瓶が市販されていますので、それを利用すると良いと思います。

牛乳は与えてはいけません。子猫用のミルクには感染症から身を守る免疫抗体などが入っていて、高脂肪高タンパクなミルクが必要です。牛乳は代用品とはなりませんので注意してください。

3週目くらいになると哺乳瓶を使わずに、お皿でミルクを飲めるようになってきます。徐々にお皿に慣れていくと良いと思います。

  • 離乳期

生後4週間を過ぎると、乳歯が生えてきます。この時期からミルク以外の食べ物が食べれるようになってきます。ミルクはいきなり止めずに、徐々に量を減らしていってください。

離乳食として売られていている子猫用のウエットフードや、ドライフードをぬるま湯でふやかして与えるのも良いと思います。

まだまだ胃も小さく、消化器官は未成熟です。一度にたくさんの量は与えずに、少しずつ何回かに分けて与えてください。目安としては、1日5-6回くらいです。

 

また、新鮮な水も必要です。なかなか水を飲んでくれない場合は、何箇所か水入れを置いてあげると飲んでくれる事が多いです。

  • 発育期

生後2ヶ月くらいで、離乳食から子猫用(キトン用)のフードに変えていきます。

ドライフードも食べれるようになりますが、いきなり変えると猫も戸惑ってしまいます。ウェットフードと混ぜたり、ぬるま湯でふやかす時間を短くするなど、工夫してあげると良いと思います。

食事の回数は、生後6ヶ月までは1日3-4回与えると良いですね。

  • 成猫期

生後10ヶ月-1歳くらいで、大人のフードに切り替えていきます。

他の時期と同じように徐々に切り替えていってあげて下さい。

 

 

子猫の時期は、体力も少なくちょっとした事でも命取りになってしまう場合があります。

何か変わった様子がみられたら、あまり様子見せずにご相談下さい。

すみか動物病院

埼玉県八潮市大瀬4-35-20

 048-915-1677